第16章 トワイライトカノン
うん、一般人ポイ。
あ、でも黙って立ってればワリとかっこいっかなって、…思うのも、まあ、事実デスネ。
「木原は女の子みたいで可愛いよ」
きゅっと手を握れて見つめられる。
矢巾先輩もそれなりにチャームが得意らしい、ケド…そんな言葉じゃごまかされません!
「私女の子ですケド」
「ほんとに?この胸とか作り物じゃなくて?」
矢巾先輩の手が私の胸を掴みこねこねする。
「ほ、ん、も、の!です!」
この人ただ私の胸が触りたいだけなんじゃ?
「百万からで胸なら作れるし?」
あ、これは…誘われてます。
まあ、悪くない、です。
「じゃあ、私が本物か確認してみますか?」
話をかぶせれば、矢巾先輩が笑って私の胸から腰に手をすべらせる。
勿論、私が女の子だって矢巾先輩は知っている。
だってほら、先輩は私の裸だって何度も見てるし…。