第12章 邪視一イービルアイ一
そしてお昼。
お弁当を持って国見くんに云われた中庭に行く。
三人で座れるベンチに金田一くんと国見くんが待っている。
手を振って駆け寄ると二人は真ん中を開けた。
う、うん?
ここに座れば良いのかな?!
二人の間に腰かける。
「誘ってくれてありがとう」
部長や級友と食べることが多いから他のクラスの子と食べるのは新鮮だ。
「ん、や、ほら、つむぎ…ちゃんと食べたかったから…」
「あ、何だ、国見、木原呼び卒業したのか?」
何だか煮え切らない国見くんに、私をはさみながらその肩を小突く金田一くん。
私いらなくない?
「ん。私も二人と仲良く出来て、嬉しいかも…」
あまり手広くない私のコミュが広がるのはいいコトだよね。