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【HQ】バンパネラカンタービレ【R18】

第12章 邪視一イービルアイ一


「松ばっか木原ちゃんと仲良くしてズルい!」
花巻先輩が私を抱きしめる。
あったかい。
ほわわん。

「木原ちゃん、松はダメだかんね?!」
顔近いって!

「は、はい?!」
この二人ってほんと仲良しなんだな。

「松川さん、花巻さん、及川さんが早く来るように呼んでますよ」
二人にもみくちゃにされていた私を救ってくれたのは国見くんだ。

国見くんがやって来て二人を引き離してくれた。

「あ、ありがと」
私が云うと、国見くんは私をジッと視た。
で…、

ぎゅって抱きしめられた。
「松川さん達ばっかズルい」

何で…そんな切なそうな声で云うんだよぉ!
ドキドキした。

「じゃ、又昼ね」
国見くんはアッサリ私を離して三人で歩きだした。

「見ちゃったぞぉ、この色女っ、聖女サマが男たらしこんでいけないんだぁっ」
「石和部長!やめてください!」
私はホースから再び水を出し花への水やりを開始した。
その間、石和部長は散々私をはやし立てる。

違うんだから!
みんな私が血袋だから良くしてくれるだけなんだから!

それだけ…なんだから。
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