第12章 邪視一イービルアイ一
ほんとは、…先輩方が最近廊下ですれ違う時に声かけてくれたりするのも嬉しい。
それが及川先輩だって。
でも、素直になれないんだよな…。
トクに及川先輩。
嫌い、てゆーか、苦手?
私と真逆な人だし。
リア充?みたいな。
「つむぎちゃん?」
パンの袋を開けながら国見くん。
私が眉根を寄せたのが見えたのかな。
「いや…私、あんまり素直にお話が出来ないので…」
お弁当の包を開きながら云う。
今日のおかずは何だろなー♪
「及川さん?」
国見くんは的確だ。
でも…あの時…え、えっちをした時は素直になれたというか…。
やっぱりそうゆぅコトをしていると変わるのかな。
「あの人に見つめられて落ちない女子はいないからね…」
もふもふパンをかじりながら国見くん。
「あの人のチャームは男でも落ちるしな」
金田一くんがお弁当を開きながら云う。
ちゃーむ?