第12章 邪視一イービルアイ一
でも確かにこんなん誰かになんて聞けない。
友達?
わ、私が処女じゃなくなったって話になるよね。
親?
は、恥ずかしくて聞けない!
松川先輩は?
…………怖いし、セクハラしてくるけど……悪い人…じゃないし。
「え、と、じゃあお願いします」
云うと、ぎゅっと抱きしめられた。
うう、寒い朝にこんなのダメだって…。
あったかくて、何か…。
「放課後、部室で…」
ひくーい、ひそめた甘い声。
色っぽくて…。
だめぇ。
後ろに回っていた手がスカートの中に入ってきてお尻の奥を指が撫でて、…ちょうど穴のあるあたりを強く押した。
「待ってっから」
松川先輩が離れる。
べ、別になごりおしくなんかっ…ないっ。
「はい、うかがわせていただきます」
コンビニのビニール袋を抱いて云う。