第12章 邪視一イービルアイ一
「あ、いたいた」
松川先輩が来た。
「花、ほれ、ご注文のシュークリーム、とっ…」
花巻先輩に袋を渡し、松川先輩は私にもコンビニの袋を差し出してくる。
「いるでしょ、これ」
松川先輩から受け取った袋を開ける。
これ…。
タンポン。
「わ、私これ使ったことないです」
今まで使ったことなかった。
中に入れるなんか怖いし…。
運動部の子は使ったりしてるみたいだけど。
「じゃ、使い方教えようか?」
当たり前みたいに云うけど、ええ?!
「使い方知ってるんですか?」
男の人なのに?
「ん。折角買ったし」
え?!
何かおかしいよね?
そう思う私がおかしくないんだよね?