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【HQ】バンパネラカンタービレ【R18】

第10章 リトルディト


「なに?」
コンビニの隅に立ちながら云うと彼はじぃっと私を見てくる。

「及川さんに血、飲ませてるんですか?」
あ、やっぱり彼もアレなワケね。
頷く、と、彼は私との距離を詰めてきた。

「一口、飲ませてください」
肩をつかまれた。
結構この子大きいから威圧感ある。
目つき悪いし。

首筋を触られて、とっさにそこはダメだと抵抗してしまう。

そこは岩泉先輩達の場所だ。

「こら飛雄ちゃん。人の彼女に何してくれてるの?」
別に首以外の場所なら私も抵抗しなかったかもしれない。
それくらいもう私は血を搾取される日常に慣れていた。

「別に…何も…」
ちゅん、て突き出される上唇が可愛い。
何か思わず笑ってしまった。

「あの、私、及川先輩の彼女じゃないから。トビオちゃん?は何年生ですか?」
「一年っす」
「じゃあおないですね!仲良くしてください」
近くにあった手を握ると明らかに及川先輩は憤慨していた。
いいきみである。
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