第6章 保護者代理・及川徹
ジャージには[AOBA JOHSAI VBC]と書かれている。
「青城…及川徹」
「どうも〜☆ちょっと話いいかな?」
及川は自分の周りに群がる女子達をガン無視して二口に声をかけた。二口は「はい」と返事をしたが、及川の周りに動揺をしている。それを見た及川は察して
「今日俺彼に用があるんだよね。もう暗いしみんな帰りな」
「え〜」や「つまんない」などと言いながら、及川の周りにいた女子達は帰っていった。
「ごめん青根。先帰ってて。」
二口の言葉に青根は頷き女子達の後を追うように帰っていった。
「…邪魔者もいなくなったところで…」
「何の用ですか?」
及川が口を開いたところで二口が真顔で言った。
「まぁまぁそんなに焦んないで。じゃあまず1つ、雪宮華楓と知り合い?」
「あ、はい」
幼稚園からの仲だから知り合いであってるよな。
「てことは俺が雪宮華楓の従兄妹だってのも知ってるよね?」
「えぇ…まぁ」
月バリで見て知ったんだけどな(^_^;
何食わぬ顔で答える二口。
「昨日…華楓と会ってるよね?」
「…会いましたけど…それが何か?というかなんで知ってるんですか?華楓が言ったんですか?」
「昨日華楓が伊達工の側に行ったって言ってたのと…」
ゴソゴソとカバンの中から華楓が持ってたストラップを出した。
「それ…」
「これを見ていいことあったって言ったからこれを華楓にくれたやつが伊達工にいたのかなって思ってさ。そしたら案の定色違いを君が付けてるから華楓の幼なじみは君だって確証がもてたよ」
「あの…」
「何?」
「今すぐバレボール辞めてオカルト研究部とか謎解き出来る部活に入った方がいいですよ」
「何それさりげ酷くない!?」
及川の推理力に思わず本音が出た二口だった。更に二口は及川に言った。