第4章 頼れる先輩
「…だったら相談にのってくれますか?」
まじか…二口からお願いごとだとよ!どうすんだよ!?
え、別にいいんじゃね?可愛い後輩が頼んできてるわけだし。でもかまちは何の役にも立たないから茂庭で。
え、俺!?…んまぁいいけど
アイコンタクトや身振り手振りで二口に聞こえないように会話をした3人。
『あ、俺らでいいなら…別に…』
茂庭の返答を聞きしばらく考えてから二口が口を開いた。
「…どう接すれば…いいんですか?」
『…え?』
「あの…だからですね…えっと…その…」
意外としょうもないことを二口が言ったので聞く方も反応に困った。
『…うーんと…二口くん、もしかして接するのにヒビってる?』
「は!?ビビってるわけ…ないじゃ…なくはないですけど…」
ないじゃなくはない??(^ω^;);););)
焦りながら返した二口の言葉は日本語としては全くと言っていいほど成り立っていない。
流石に先輩でも聞くのが限界になったのか
『ねぇ、本当に華楓ちゃんのこと好きなら、自分ができる最大限のことを華楓ちゃんに尽くしたらどうなの?もっと前向きになりなよ!』
「う…」
『茂庭かっけぇ…』
茂庭の言葉に二口は何も返せなくなり、笹谷と鎌先も思わずかっこいいと言ってしまっていた。
『あ、え、まぁ俺もそういうのに慣れてる!とかそういうのじゃないんだけどその…世間一般の考え方っていうかね…』
「…頑張ります。さっき名刺貰ったんで」
『あ、そっか。華楓ちゃん仕事してんだもんね。まぁがんばれよ』
「ありがとうございます。失礼します」
茂庭たちから応援の言葉をかけてもらい二口は電話を切った。