第7章 戦闘開始
「蛍ッ!俺が悪いんだ。全部・・・あんな作戦立案したから・・・ごめんな」
「な・・・なんで松岡さんが謝るんですか。悪いのは立花で・・・」
「ごめん・・・ほんと・・・ごめん・・・ごめんな、蛍・・・」
立花のその言葉に、雪村も花子も何も声をかけることが出来なかった。
松岡も、ただ謝ることしか出来なかった。
何故松岡が謝るのか。
それは立花には理解出来なかったのだろうが、雪村と花子には察することが出来た。
雨に打たれたままの二人に傘を差し出す雪村。
花子の視線はそんな三人を通り越した先に向かってきた。
その先には、ホシシロがいた。
笑顔で談笑している緑。
立花があんな事を言い出すということは、緑に何かを言われたからなのだろう。
しかし花子は緑に対して怒りの感情などなかった。
花子にも立花を傷つけた要因がある以上、緑のことを責めることが出来なかった。
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