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日々草をたずさえて【青春×機関銃】

第7章 戦闘開始


花子が松岡を介抱していると、試合終了のブザーが鳴り響いた。
赤羽も緑もセーフティーエリアに戻ってきていないため、立花の敗北になったのだろう。
すなわちそれは、トイ☆ガンガンの敗北を意味する。

「雨が弱まり次第試合を続行する。電動ガン使用者は念のため、このラップや袋、ガムテを使ってくれ」

亀梨の言っていた通り、雨が激しく降り始めた。
流石にこの悪天候では続行するわけにもいかず、一旦全ての試合が中断している。
小雨程度であれば、サバゲーは続行できる。

「・・・立花君遅いね・・・」

試合が終了して時間が経つにも関わらず、立花が一向に戻ってくる気配がない。
ホシシロのメンバーは全員戻ってきている。
戻ってこない事に加え、この雨である。
立花の身の心配をするのは、当然雪村だけではない。

「やっぱり俺迎えに・・・」
「もー、動いちゃダメだって」
「そうよ。私が行ってくるから正宗は大人しく・・・」

花子がそう言いかけた時、立花がようやく戻ってきた。

「あ・・・」
「・・・立花君?」

しかし戻ってきた立花の表情は全く見えなかった。
悔しがることもせず、そして雨に打たれたままその場に崩れ落ちた。

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