第8章 帝光中へ
「兄さんは天使だ」
「「「「「・・・・・・・」」」」」
皆の眼が点になり、シンとあたりが静まり返った。
「「「「「‥‥‥え。」」」」」
「兄さんは素晴らしいんだ!天使を通り越して女神だぞ?!オレなんて足下にもおよばない!マジオレだけの兄さん!!」
そう言った赤司の顔はヤバかった。眼もクスリでもキメテルのかと思うほどヤバかった。
この時赤司以外の心はひとつになった。
(赤司、ブラコンかよ?!)
体育館全体が静まり返っていた。
誰も声どころか身じろぎすらしなかった。いや、あまりの事実に頭が動かず誰も動けなかった。
だがその時、