第8章 帝光中へ
帝光中体育館~視点なし~
帝光中バスケ部レギュラー数名はいつも通りの練習をしていた。
「なんつうか赤司っち、ご機嫌じゃないすか?」
黄瀬が言った一言でキセキの世代の視線が赤司に集まった。
「そういえばそうですね」
「ん~?そうだねぇ~」
お菓子を食べていた紫原が言った。
「おい、紫原菓子をこぼすな。‥‥そういえば朝の練習からなにか機嫌が良かったのだよ」
「なにを喋っている。」
噂をしていればその赤司が近寄ってきた。
「あっ、赤司っち!みんなで赤司っちの機嫌が良いって話してたんすよ」
「!そうだな。今日は楽しみで気分がよくてな」
そう言った赤司の顔は笑っていた。
「なにかあるのか、赤司。」
「ああ、今日は兄さんが帰ってくるんだ」
それを聞いたキセキ達は少なからず驚いていた。
「赤司君、兄弟がいたんですね。年齢は幾つなんですか?」
黒子はが聞いた。
「兄さんは2つ上で今高校1年だ」
「へぇ、じゃあ赤司っちのお兄さんてどんな人なんすか」
黄瀬が聞いた。赤司に興味深々な視線が色んな方向から突き刺さる。
赤司が口を開く。