• テキストサイズ

【ハイキュー】エンノシタイモウト第三部

第20章 【外伝 及川の企み】


「あの子誘うならまずお兄さんからって。」
「どうせあの兄妹のこった、烏野中であの依存っぷりが知れてんだろうよ。」
「岩ちゃーん、あんまプリプリしてると体に悪いよー。」
「おめーの言い方が一番癇(かん)に障(さわ)るわ、しばらく喋んな。」
「ひどいっ、情報提供者は俺なのにっ。」
「うるせえ黙れ余計な情報流すんじゃねえっ、適切に取捨選択しろっ。」
「岩ちゃんがまた頭使った表現してるっ。」
「ダメです岩泉さんっ、こらえてっ。」
「金田一頑張れ。」
「国見も手伝えよっ。松川さんも花巻さんも笑ってないでっ。」
「いやぁままコやるじゃねえか、マニアっぽい集団から勧誘されるなんてよ。」
「今度会ったら平気でスマホアプリ開発しましたとか言ってきそうだよな。」

花巻と松川は完全に面白がっており、更にこそっと京谷が食いつく。

「ままコ、機械に強いのか。」
「何だ、さりげに気に入ってる癖に知らなかったのか。」

矢巾に言われた京谷はうるせえと睨むが矢巾は動じない。

「大して会ってねえのに知るか。」
「あーはいはい。今度会ったらあの子のスマホ見せてもらえよ、そらもーすげえから。ついでにまた飴でもあげろよ、喜ぶぞきっと。」
「ハミチキ分ける。」
「何でハミチキ。」
「あいつ好きみてえだけどきっと食ってない。」
「ああ、縁下君が揚げ物禁止してるんだっけ。ホント保護者だな。」

そんな矢巾と京谷をよそに及川が1人ハッとした。

「美沙ちゃんが部活始めるって事は帰りに会える確率が増えるって事だよねっ。」
「おめーの思考はどっち向いてやがるっ、どうかするとすぐふわふわしやがって大体フられてる分際でしつけーわこえーわ不気味だわっ。」
「どんだけ言うのっ。」
「京谷、言ったれ。」
「キモいっす。」
「矢巾ちゃんと狂犬ちゃんは最近どんな連携組んでるのさっ。」

わあわあ言ってから及川はプスッとする。
/ 169ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp