第33章 【その後の大騒ぎ】
「ほらほらお前ら、」
流石にやかましさが酷くなってきたので主将の澤村がパンパンと手を叩くが少し遅かった。
「くぉらあああこーの馬鹿どもがああああっ」
第二体育館に烏養繋心の怒声が響いた。
「朝から何騒いでやがるっ昨日は昨日で遅くに騒ぎながら帰りやがって近所迷惑だろがああああっ。」
野郎共の多くは飛び上がってスンマセンでしたあああああっ、と叫んで頭を下げた。叫ばなかったのは月島で何で僕までと呟くが山口に昨日影山と美沙さん煽ったから同罪だよとコソコソ指摘されている。
一方烏養はまったくと呟きちらりと力の方を見た。
「今の縁下の場合は兄妹2人分だからな、後でお前から妹によく言って聞かせろ。」
「は、はい。」
「コーチ、何で美沙もですか。」
日向が手を挙げて別に聞かんでも良い事を聞く。烏養は後頭部をガシガシかきながら何でってと呟いた。
「最近お前らがうるせー時は縁下妹も一緒にいるだろ、いつもじゃねーけど。」
「本当に申し訳ないです。」
「まぁまぁ烏養君、」
ここで顧問の武田が口を挟む。
「もう十分ですよその辺に。で、僕からは一点連絡です。今日の放課後の練習ですがパソコン部の皆さんが少し撮影をしたいそうです。撮影は2階から、僕からも安全面には留意しますがみんなよろしくお願いします。」
おっすと野郎共が返事をする中、烏養がボソッと呟く。
「おい、何でパソコン部なんだ。」
「何でも、アニメーション作りに当たって動きの素材にしたいとか。因みに縁下君ところの美沙さんも来ますのでもし何か言ったげたい事があればその時に。」
「うるせー、もう時効だ。」