第2章 ハンター試験
「……………あーあ♦逃げられちゃった♥」
霧の中1人佇むヒソカ。トランプを弄びながら、誰かと電話する。
「そうそう♦逃げられちゃった♥悔しいなぁ♣️」
時間は十分前に遡る。
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私が投げたトランプを払い除けたヒソカに念を込めた足を蹴りあげた。
「やるね♦」
だけどやすやすとかわされてしまう。
「でも君の実力は…………こんなもんじゃないよね♦」
嫌な殺気とどす黒い念がヒソカを包んだ。
「本気をだしなよ♦」
「いーーーだ!」
「じゃあ、出させてあげようか…………っ!?」
段々顔が歪んできているヒソカに私は即興で作り出したものを投げつけた。
「これは……僕の…………」
多分ヒソカの念の能力。ゴムのようでレオリオに巻きついていたものだった。私がこれを作り出した目的は、ヒソカの気を一瞬でも逸らすため。
「君……………」
その隙に私はヒソカを閉じ込めた。鏡の建物の中に。そして私は建物を密室にする前にヒソカを攻撃した。
「ふう。危ない危ない。早く逃げなきゃ。」
私はレオリオを担ぎ、その場を後にした。
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