• テキストサイズ

【短編集】ILY【R18】

第6章 手を伸ばして2*グリムジョー


微かな霊圧を頼りにグリムジョーを探している最中、あちこちであの噂を耳にした。

(こんなに広がってるんだ…きっと、居ずらくて隠れてたりするよね…。)

普段の行いが凶へ転じてしまったに違いない。誰もグリムジョーを庇おうとしていないから。
それに皆あの美女の見方のように見えた。
実際私も噂を信じてしまった人だし。

グリムジョーは孤独な思いをしているはず。

「あ…グリムジョー!」

この前グリムジョーを見つけた場所で、彼は同じく仰向けで寝転がっていた。

だけど私が声をかけても、彼は振り返らない。

「ねぇ、グリムジョー…」

「…」

瞼は閉じられていて、一向に私の方を見ない。

「…私は、嘘だと思ってる…」

どうすればいいのか分からないが、もう正面突破しかないと思って言い切った。

最初こそ私も噂に踊らされたが、よくよく考えればグリムジョーはそんなことしない。
女に構うぐらいなら鍛錬したり、虚を意味不明な暴力で殺したりする人だから。
あまり良いとは言えないけど…。
/ 245ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp