第6章 手を伸ばして2*グリムジョー
不思議な胸のときめきをくすぐったく思っていたら、窓から友達がこちらを見ていることに気付いた。
友達めちゃくちゃニヤニヤしてるし…。
絶対私とグリムジョーがデキてるって思っているのだろう。
そこで私は友達の誤解を解くため、自身の部屋へ友達を案内したのだけど…
「ほらほら〜?言っちゃいなよyou言っちゃいな〜?す・き・で・す!」
「…っ…恥ずかしぃよ…!」
完全に友達のペースに乗せられ、あろうことか私は恋心を自覚してしまった。
今までの行動は全て、グリムジョーが好きだからできたことなんだと。
いやはや…私の友達がこんなに恐ろしい奴だったなんて。
「あんた絶対好きなんだって〜!彼の仕草を沢山知ってるなんて、もう恋人レベルよ!」
「友達でも、知ってる人は、知ってるもん…」
「ちーがーうー!ブッブー!意識して見てたからこんな短期間で知り尽くせたのよ!ほら!認めなさい!」
ガンガン攻めてくる友達に私は折れ、ついに先程解った自分の本心をさらけ出した。
「…好き…認める…」
「きゃーっ!ノロケられた〜!」
「ノロケてない!てか言わされた!」