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【短編集】ILY【R18】

第6章 手を伸ばして2*グリムジョー


私はそのまま窓から飛び降りて、グリムジョーに駆け寄った。
私の気配を察知した彼は、起き上がってこちらを振り返る。

「あの!」

「…あ゛?」

(ひぃいい!!怖!?)

グリムジョーはさっきまでゆったりした感じに見えたのに、私を見るなり不機嫌になってしまった。
だけど、今回は怯まない!
強く決心して、私はしっかりと彼の側に寄った。

「ザエルアポロが…ちょっと、優しく?なったかもしれなくて、その…お礼を、言わないとって…」

「ん?ああ…アレか。」

「あの時は、どうもありがとうございました。」

「別に。なんてことねェよ。」

再び仰向けに寝転ぶグリムジョー。
目を瞑っている姿は何故か可愛かった。

「あの…ザエルアポロに、何て言ったんですか?」

「…女に運ばせるんならお前が運べっつっただけだ。」

(うわ…やばいグリムジョー超イケメンじゃん…あんたそのキャラで売ったらモテるよ…)
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