第5章 剣の舞*坂田銀時、土方十四郎
下着に付いていたのも拭き取り、力が抜けたれんは狭い個室でしゃがみ込んだ。
(私、どうして…)
先程の自慰を思い出し、体から力が抜ける。
快楽に溺れる自分が怖くなる。
放心状態の後、ようやくれんは個室を出ることができた。
…それから、れんは銀時や十四郎がどうなったのかは分からない。
江戸から離れたホテルで過ごし、ほとんど外へは出ない。
幸いにも、あれだけの量を出されたが妊娠はしていなかった。
「今日は雨か…今頃、どうしてるんだろう。」
二人を気にかけるが、今更どうもしない。別に謝罪して欲しい訳でもないし、会いたい訳でもない。
だけど、二人は自分を探しているのか?と期待する気持ちがあった。
ピンポーン…
(え?誰だろう?)
ルームサービスは頼んでないのでホテルマンではないはず。
「…まさか」
サァー…と血の気が引く。
勇気を出して扉を開けると、そこには彼の姿があった。