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【短編集】ILY【R18】

第5章 剣の舞*坂田銀時、土方十四郎


「上官を無視するたァよく躾られたモンで…」

総悟を見ようともしないその態度に腹を立てたのか、冗談なのか。
狭い車の中だというのに、どこから出てきたのかも分からないバズーカをれんに向かって構えた。

「いや、なんでンなモン車の中で構えてるんですか!」

ようやく総悟に反応したれんは身を屈めて銃口から逃れる。

「あれぇ知らないんですか?これが真選組のお家芸でさァ」

「車の中でこんなんやりまくってるんですか!?お車芸でしょもう!」

「そうとも言う。」

「ごめんなさい自分で言っといてアレですけど言わないです。」

バズーカ砲を構えられてテンパるれんは、無意識に助手席の十四郎を見た。
れんの視線を感じ取ったのか、十四郎はふかしていた煙草を口から離し、ミラー越しに総悟を睨んだ。

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