第4章 手を伸ばして*グリムジョー
指先は腸壁を擦り、指の根元ではアナルをめいっぱい拡げるようにあらゆる方向へ動かした。
「ひ、ああ…は…」
アナルと子宮口を同時に侵され、シーナは息も絶え絶えに何度も果てる。
今まで経験したことのない膣圧に、俺は息を詰めて耐えた。
(チッ、んだよこの気持ち良さは…)
シーナのスラリと伸びた脚にピンと力が入り、肩で息をして歯を食いしばっている。
「…、も、ダメっ…イきすぎ…もっ…はあぁんっ!」
アナルをヒクヒクさせて、シーナは盛大に潮を吹いてシーツに大きなシミを作った。
「っ…初めてアナル弄られたクセに、イキ狂って、マゾにも程度ってもんがあんだろ…!」
「ん、あ…きも、ち良す…て、死ん、う…ん」
艶やかな声で啼くシーナに愛しさが湧き上がる。
いじめてやりたい。
口元がニヤッとしたのが自分でもわかった。
自身を勢い良く膣から引っこ抜いて、アナルから指も抜き、柔らかな尻を撫で、掴み、穴がよく見えるように開く。
周りに付いた体液を舐めとるように舌を這わせ、亀頭でクチュクチュと新たな潤滑液を塗りつけ、アナルへと腰を前進させた。
「ひゃあっ、あああーっ…!」
この感覚だ。
誰も受け入れたことのない穴を、俺が、俺自身が無理矢理貫通させる。ギチギチと音が聴こえそうな狭さ、そして苦しみを訴えるシーナのくぐもった喘ぎ声。まだ半分しか入っていないのに、入口は限界まで拡げられ、切れた部分から鮮血が溢れ出す。
(そういや初めてヤッた時もこうだったな…。)
許容量をはるかに超えたモノをすぐには受け付けられず、いっそのこと一気にやってくれ、とシーナにお願いされて、膜が破れて流血しながら俺を受け入れた時のこと。
今はもう簡単に挿入ができるまでになり、面影はなくなってしまったが、アナルセックスによって記憶が呼び覚まされた。