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【短編集】ILY【R18】

第4章 手を伸ばして*グリムジョー


ボスンってベッドの上で何度かバウンドして、シーナはまた俺を睨む。

「痛っ…!なんでそう乱暴にしかできないのよ!」

「黙れ!これ以上生意気な事を言ったら殺してやる…!」

「なっ!」

殺す、と言った俺を歯を食いしばって見つめる。
始める前はいつも殺気立った空気が流れる。
俺もシーナも、お互いを理解しようと抱き合って、間違った方向へ気持ちが空回りする。

女なんてモンは、自分の表面だけを磨いて、中身は最悪のまま。
平気で周りを騙す奴ばっかだ。
お前だってそうだろ?

この気持ちがもっと膨らめば、もっとシーナに酷くできる。
何があっても、お前は俺の中の大きな存在にはならなくなる。
失っても平気になれる。

シーナは毎回泣きながら俺に抱かれる。

それで良いんだよ。
俺の傷を癒すなんてお前にはできない。

俺はシーナに覆いかぶさり、噛み付くようなキスをした。
この瞬間、俺はいつも、何故か胸の内からジワジワと染み渡っていくモノに感情が苛まれる。

こいつの全てを俺の思うがままにしたい。
嫌いなんだ。嫌いなのにキスをしてしまう。
素直になれるんだよ。
たかがキスで、シーナを支配できた気分になれる。やはり俺はこいつを愛してるって思えるんだよ。

一度唇を重ねてしまえば、シーナを貪ることに夢中になる。
シーナも抱かれる時は素直だ。

どっちの唾液かも分からなくなる位舌を絡ませて、息が苦しくなれば舌を絡ませたまま唇を離し、息継ぎが完了すればまた唇を重ねる。
何度も何度もそれを繰り返し、お互いの服を脱がせ合う。

「は…ん、ぁっ…んぅ…」

俺達には下着なんてもんは無い。一枚剥がせばすぐ全裸だ。
両手でシーナの豊満な胸を鷲掴みにして、荒々しく様々な方向に引っ張っては揉みしだく。

「いっ…!はぁァ、!」
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