第3章 気付くのはいつも突然*黄瀬涼太
(もうだめ…涼太以外に抱かれるなんて考えられないよ…。)
初めて経験した至高の快感に、れんは黄瀬の腕の中でまどろんでいた。
すると黄瀬が思い出したように上体を起こして、まだ装着したままだったゴムを外した。ベッドから降り、ナイトスタンドの側に立つ。
「我ながら凄い量ッス…。」
自分の精液の量に苦笑いしつつ、ゴムの口を結んでティッシュに包んで捨てる。もう一枚、自身を拭くためにティッシュを取ろうとすると、れんが自分の腰を手で摩りながら、ベッドの上を移動する音が聞こえて振り返る。
「れん?」
れんは情事後で萎えた黄瀬のモノを手に取り、うつ伏せでベッドに寝転がったまま黄瀬自身を口に含む。
「…!?ま、前から思ってたッスけど、れんって結構積極的ッスよね…。」
「私も、良くなって欲しいから…。」
そう言って自らお掃除フェラをする。
一通り舐めた後、二人はシャワーを浴びて再びベッドに寝転がった。
「まさか涼太に好きって言われるなんて、本当にビックリした。」
「俺もれんが好きだって返事してくれた時はビックリしたッス。いつから俺のこと好きだったんスか?」
「…遊園地に連れて行ってくれた日。」
「え!まさか様子がおかしかったのって…」
れんは恥ずかしさに顔を黄瀬の胸に埋める。
「あの時は、芸能人とマネージャーだったから…私が涼太に恋してるって気付いても、言っちゃダメだと思って…でも涼太が励ましてくれて、私どうしたらいいのかわかんなくなっちゃって…。」
黄瀬は平然を装いながらも、れんの告白に萌えを感じた。
「お、俺もこういう仕事している以上、恋愛は簡単じゃないって思ってたッスけど、いつかれんが俺の彼女だって公表したいッス。れんを幸せにしてあげたいッス…!」
「涼太…。私も頑張る。涼太に見合う女性になれるように…!」
二人は見つめ合って微笑みを交わし、これからの将来を想像して唇を重ねた…。
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