第3章 気付くのはいつも突然*黄瀬涼太
「…は?」
黄瀬はれんが冗談を言っているのかと思った。
あの恋愛に疎そうな、いつもフラフラニコニコヘラヘラなれんが、自分の相手をすると言い出したのだから、驚くのは必然だ。
「い、嫌じゃないなら、やるよ…!」
れんは何とか勇気を振り絞って恥ずかしいことを言い切り、ビクビクしながら黄瀬の返事を待つ。
黄瀬も、れんが本気なんだとわかり、自分に問う。
「嫌じゃないッスけど…。」
これは良いと言うべきなのか。恋人でもないのに良いのか。
迷っていると、いつの間にか黄瀬の脚の間に身体を割り込ませたれんが、ベルトに手をかけているところだった。
「え、ちょ…本当にいいんスか…!?」
「うん…。でも楽屋で本番はできないから、今は口だけで許して。」
れんの言葉に興奮し始めた陰茎が、再び勃起する。
れんは手際よくズボンのチャックを下げ、パンツの中に手を入れてモノを鷲掴みにして外に出す。
明るい部屋で露出させられたモノは、亀頭が赤く膨らんで充血し、血管が浮き出てピクピク動きながら反り返っていた。
全体的に太く硬くなった陰茎を扱き、股間に顔を埋めて陰囊を優しく舐め、口に含んで玉を転がす。
「っ、はぁ…。」
黄瀬の顔は久々の悦楽に歪み、与えられる刺激に素直に吐息を漏らした。