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【短編集】ILY【R18】

第16章 あなたが全て*沖田総悟


「ぁ……っ!」

感じやすい裏筋を舐られ、沖田が苦痛にも似た表情を浮かべる。
綺麗な形が崩れた唇の隙間から、高い嬌声が漏れた。

その声を聴いたれんの体がカッと熱を持ち、子宮が疼く。

(可愛い……!)

もうれんは限界だった。

沖田への愛は歪んだ情欲へと化し、飢えた家畜のように彼の肉棒を口に含む。
すぐに彼の切っ先が喉奥を突くが、れんは激しく嘔吐きながらも離さない。

口の中で硬度が増す陰茎に舌を絡ませ、喉で締め上げる。

「っ…!やべぇ、…」

ハァ、ハァ…と獣のような荒い息を繰り返し、沖田が眉を顰める。
肉棒へ血流がドッと流れ込み、大きく脈打って亀頭が膨張した。

「ンぐ、ん、ゥ…ん…」

口の中で彼の限界を悟ったれんは、もっと奥へと彼を誘い、髪を振り乱して大きなストロークを始める。

淫猥な水音にれんの嘔吐く声が混じり、泡立った唾液が陰嚢へ垂れてゆく。
何度も吐きそうになったため、胃酸が逆流して鼻から吐く息が酸っぱく感じた。

どれだけ喉が焼けそうに熱くてたって…

「く……ッ!!!」

彼の喉仏が上下して、か細い息が零れる。
滾る熱を湛えた陰茎が上を向き、れんはすかさず口を窄めた。

ちゅるぅ…

唇と舌を使い、れんが吸い上げる。
刹那、沖田がようやく快楽の前に陥落した。

びゅるるッ、どぴゅう―――――っ!

解放された精子はれんの喉を叩き、ねっとりと体内に流れ込む。
腰が艶やかに揺れた沖田は、自身をしゃぶる彼女の姿をふと見下ろした。

「れん……」

恍惚とした彼女の顔を見て、口角が吊り合がる。

どうやられんは、沖田のドS魂に火をつけてしまったらしい。
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