第16章 あなたが全て*沖田総悟
「ぁ……っ!」
感じやすい裏筋を舐られ、沖田が苦痛にも似た表情を浮かべる。
綺麗な形が崩れた唇の隙間から、高い嬌声が漏れた。
その声を聴いたれんの体がカッと熱を持ち、子宮が疼く。
(可愛い……!)
もうれんは限界だった。
沖田への愛は歪んだ情欲へと化し、飢えた家畜のように彼の肉棒を口に含む。
すぐに彼の切っ先が喉奥を突くが、れんは激しく嘔吐きながらも離さない。
口の中で硬度が増す陰茎に舌を絡ませ、喉で締め上げる。
「っ…!やべぇ、…」
ハァ、ハァ…と獣のような荒い息を繰り返し、沖田が眉を顰める。
肉棒へ血流がドッと流れ込み、大きく脈打って亀頭が膨張した。
「ンぐ、ん、ゥ…ん…」
口の中で彼の限界を悟ったれんは、もっと奥へと彼を誘い、髪を振り乱して大きなストロークを始める。
淫猥な水音にれんの嘔吐く声が混じり、泡立った唾液が陰嚢へ垂れてゆく。
何度も吐きそうになったため、胃酸が逆流して鼻から吐く息が酸っぱく感じた。
どれだけ喉が焼けそうに熱くてたって…
「く……ッ!!!」
彼の喉仏が上下して、か細い息が零れる。
滾る熱を湛えた陰茎が上を向き、れんはすかさず口を窄めた。
ちゅるぅ…
唇と舌を使い、れんが吸い上げる。
刹那、沖田がようやく快楽の前に陥落した。
びゅるるッ、どぴゅう―――――っ!
解放された精子はれんの喉を叩き、ねっとりと体内に流れ込む。
腰が艶やかに揺れた沖田は、自身をしゃぶる彼女の姿をふと見下ろした。
「れん……」
恍惚とした彼女の顔を見て、口角が吊り合がる。
どうやられんは、沖田のドS魂に火をつけてしまったらしい。