第16章 あなたが全て＊沖田総悟

「全く…堪え性のない子猫ちゃんでィ…」

沖田は背筋を戦慄かせるれんの顎に指先を当て、猫をあやすように撫でる。
快感に潤んだ視界の中で、彼が悪戯に笑うのをかろうじで捉えた。

完全に蕩けた体はひたすら彼を求めている…。

熱に身を任せ、骨の髄まで溶かされたい…。

「ァ…お赦し、ください…咥えます、から…」

頭の中でキリキリと音を立て、削れてゆく理性に流されるまま。
れんはついに沖田の下着にも手をかけた。

それほどタイトな下着ではないにも関わらず、ウエスト部分のゴムから解き放たれた瞬間、彼の肉棒が勢いよく飛び出して天を向く。

ベビーフェイスで女を釣っておいて、凶暴な一物で女を堕落させる…そんな彼だからこそ、れんは沼から抜け出せないのだ。

「ん…んムっ、はん…ぁあ…凄い……」

ねっとりと舌を幹に絡ませ、音を立てて接吻を落とし、先端から滲み出る透明な液を親指で広げる。

ニチ、ヌチュッ…グチッ…

時折、深呼吸のように沖田の口から熱い吐息が零れると、れんは嬉しさに彼を扱く手を強めた。
無我夢中で膨らんだ亀頭を吸い上げ、鈴口に舌を差し込んで窪みを抉る。

蜜壺を嬲るバイブはいつの間にか抜け落ち、床にできた水溜りの上で孤独に跳ねていた。

「ハ…もっと、ちゃんと喉まで咥えて…」

掠れた声でれんを促し、沖田が顔を歪ませる。

「……ン、」

彼に言われた通り、はちきれそうな肉棒を奥まで咥えるかと思いきや…ちょっとだけ反抗心が湧いたれんは命令を無視した。

亀頭の周りをグルリと舌で刺激し、手で彼の先端を上に向ける。
目の前に広がるのは、血管が浮き出たグロテスクな裏筋。

雄の匂いがするそこに鼻を近付け、唾液を纏った舌を陰嚢から亀頭へと大きく動かした。