第15章 セイレーン*リヴァイ
彼は体に巻き付けているベルトを全て外し、次に私の粗末なワンピースを脱がせた。
下着類は身に着けておらず、一糸纏わぬ姿になった私は肌を掠める冷気に身震いした。
「まずは、分かってるな?」
「ええ。」
リヴァイはベッドの上で軽く脚を開き、私に指示を出す。
いつも口淫から始めるため、合図は短く簡単だ。
だけど私はそれが嬉しい。
なんだか…二人だけに通ずるものがあるみたいで、あなたと繋がりを持ててるんだって思えるから…。
私はゆったりとくつろぐ彼に近付き、ズボンの前を緩める。
既に窮屈な下着から昂りを取り出し、赤く腫れた雁首をグルリと舐めれば、肉棒の質量がグンと増した。
「…は…ッ、今日はやけに焦らすな…?」
「だって、いつもと同じじゃつまらないでしょ?」
私は彼に本心を悟られないよう、懸命に余裕を見せる。
以前の私なら臆面も無く彼の全てを咥えていたが、今回は裏筋に舌を這わせて先走りを啜り、上目遣いで彼を煽った。
あなたを繋ぎ止めたい一心で…
「生意気な事を言うじゃねぇか。」
「…そうでもしなきゃ、満足しないでしょ?」
「ふん…まぁいい。好きにしろ。」
「…好きにさせてもらうわ。」
…ねぇ、どうしてリヴァイは私を選んだの…?
頭の中で回り続ける疑問は、決して口に出してはいけないと思った。
答えが欲しいけど、もし私にとって最悪な答えが返ってきたら…そう考えるだけで泣きたくなる。
何故なら…今日この日まで、彼を待っている間に私は見てしまったのだ…