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【短編集】ILY【R18】

第11章 最狂*タクミ・アルディーニ、葉山アキラ


あともう少し…あともう一歩で伝わりかけた気持ちは、鋭い絶叫によってれんの心への道を断たれた。

その絶叫もれんが発したもので、きっかけを作ったのも葉山自身だったのだが。

「あっ、あっ…ンっああ」

「、ッ……!」

葉山が己のモノを後孔に宛てがい、ぬ゛ッと躊躇せずに押し込んだのだ。
一気に貫かれた衝撃で背中が反り、れんの四肢がビクビクと暴れる。

ずっしりとした重量感、質量、大きさ…肛門から口まで串刺しにされたような苦しさ。

「ンくッ、あ…ガハッ、う…」

れんはただただ悶絶し、性交時に似合わない声で喘いだ。

「なんだ、もうやったのか。もう少し時間をかけてくれても良かったのに。」

タクミは白けたような顔でれんの顎を掴み、れんの顔を覗き込んだ。

「…完全に飛んだな…。」

美しく穏やかだった時の面影は何処へやら…れんはみっともなく舌を突き出し、黒目は上瞼に殆ど隠れている。

「葉山、」

タクミは葉山に仰向けになるよう指示し、れんをその上に重ねろと言う。
葉山はれんを背中から強く抱き、そのまま後ろに二人で倒れた。

「……ん…あ………」

二つの穴に凶器を咥えている姿がタクミの前に曝されて、れんは訳も分からず涙を流した。

「大丈夫だ、すぐイイ気分になるから…」

滴がシーツに吸い込まれる前に、タクミは行動を起こした。

「あ…あ、あ………あ…っ、アん…」

蜜壺から抜けそうになっていたディルドを掴んで律動を始める。
全てを埋めて奥をグリグリと攻めたり、浅い部分で上壁を擦り上げたり等、自身ではできない動きをやってみせる。

「ん゛…は、んぅ、あア゛、」

しかしれんの嬌声は快感とは程遠いものだった。
体は波打ち、秘部からは蜜をだらだら溢れさせて何度も絶頂を迎えているのに…。
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