第11章 最狂*タクミ・アルディーニ、葉山アキラ
限界まで広がった秘部に指を這わせ、タクミがれんの顔を見る。
「気持ちよさそうな顔をするな…そんなにイイのか?」
れんは深く息を吐き出し、快感をやり過ごすことに必死で問いかけに答えられない。
それでも、下の口は馬鹿正直に偽の男根を喜んで味わっている訳だが。
「あ…アッ、ンン…」
「こんなので気持ちよくなるなんて、れんは素質があるよ…。」
普段なら褒め言葉と受け止める事が困難なフレーズが、最高に嬉しく胸にストンと落ちてくる。
マゾ…ドМ…淫乱…
タクミに罵倒される度、茹で上がった脳と体がシンクロして震える。
対面座位のようにタクミに抱きかかえられ、しっとりと汗をかいた尻肉を撫で回されれば瞼が自然と下がった。
「はぁ…あ、あ、…ん」
蜜壺から零れた愛液は後孔まで濡らし、ボタボタとシーツに大きなシミを作ってもっと刺激が欲しいと玩具を吐き出し始める。
腿に固形物が当たって気が付いたタクミは、自分からは動かずれんに語り掛けた。
「ん…?抜けかかってるじゃないか…自分で挿れなきゃダメだろ?」
「ヤ、もう、タクミの…っ、欲しい…!」
「言っただろう?お仕置きだって。それに…まだまだ序の口だけど…?」
「うぅ…」
タクミの首にしがみついて離そうとしないれんに
「やれやれ…」とため息をつき、タクミが葉山を呼ぶ。
「どんなタイミングだよ…陽月の奴、泣いてるだろ。」
スマホから顔を上げた葉山が二人の様子を見て一言、顔を顰めながら言う。
「最初から泣いてたし、君が泣かせたんじゃないか。今更後悔でもしてるのか?」
「…さあな。」
戻りかけた感情を引っ込めて、葉山がベッドの傍に来る。
媚薬が切れて少しだけ冷静になったれんは、葉山の様子を見て推測していた。
都合のいい自分勝手な思い込みだろうけど…葉山くんがタクミの提案に乗った理由って…
私の事を――――――――