第10章 傷*ラクサス・ドレアー
強烈な快感の渦をしのぎ、力を失いかけた腕を復活させ、大きなグラインドで腰を打ち付けた。
「あぅ!ダメ…あっ、あああ!」
快感の波が残るれんの蜜壺を、ギリギリまで引き抜いては最深部を突く。
充血して顔を出した秘豆を捏ね回し、髪を振り乱すれんの胸に手を伸ばす。
「はぁあ…!あん、あ…っ」
激しい抽挿に乳房が上下に揺れ、残像が見える。
れんは喉を突き出して喘ぎ、部屋の空気を淫靡なものへと変えた。
「…は、れん…」
限界が近づいた俺は陰茎を深く差し込み、扉をこじ開けるようにグリグリと腰で円を描く。
「あああ、ヒィっ、んあああぁ―!!」
食い千切られそうな圧に口から欲情の溜息が零れる。
無数の襞に幹全体を扱かれて、陰嚢がキュッと引き締まった。
込み上げた欲望が出口へ向かうのを感じながら、俺は精を受けるために降りてきた子宮めがけ、濃密な濁りを注ぎ込んだ。
「…グ…っ、ハ、…」
「…ぁ、ラクサス…」
れんの胸を鷲掴みにしている俺の手に、小さな手が重ねられる。
蠢くナカに熱を吐き続けている俺を見つめ、女神のような微笑みが舞い降りた。
「私、なんだか…凄く、幸せ」
「…ああ…オレもだ。れん…ありがとう。」
「ふふ。すっかり素直になっちゃって。」
「フン…今更だな。」
俺よりも遙かに小さいのに、俺の中では一番大きな存在。
れんの髪を梳きながら、明日はどうしようかと考える。
誘拐犯だ何だと言ってきた警察達とひとつ遊んでみるのもありか…
れんとどこまでも遠くへ、まだ見たことの無い景色を探して鬼ごっこ擬いの逃走劇を繰り広げるのもいいな。
クスッと笑い、まだまだ元気な俺は、困った表情をするれんに接吻を落として再び腰を動かした…
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