第8章 わたしたち*緑谷出久、飯田天哉
「ん、ん…イっ…ハ、あアッ!」
飯田の一突きは重さが過去とは全く違っていた。
飯田の腕の中で逃げることもできず、衝撃を発散させることもできないれんは下半身をひたすら跳ねさせる。
しかしそれすらも、運悪く更に深い場所を抉る手助けになる始末だ。
れんの目から涙は消え、代わりに口からだらしなく唾液が垂れた。
飯田の胸板に小さな水溜りができ、振動で表面が波を立てる。
「アアぁんンッ、ヒっっ、ああっ!!?」
ピンと伸びたれんの足先が小刻みに震え、絶頂地獄に落ちたことを直で感じて熱い液体が迸り、飯田は二度に渡って精を放出した。
「はー…はー…」
お互い息を整えていると、自身を今まで慰めていた緑谷がれんに近付いた。
「陽月さん、凄く気持ち良さそうだったよ…何だか妬けるね…」
二人の結合部を一瞬だけ見て、れんにのしかかると、緑谷は萎んだ後孔に亀頭を無理やり埋め込んだ。
「あっ!?」
穴が広がり、異物が侵入してくる違和感に肩が震える。
腕を押さえられて力ずくで押し込まれると、緑谷はれんの背に吸い付いて言う。
「後ろ、初めてだったんだ…?」
「ン…ふァ、」
飯田の男根がまだ膣に居座っているのに、後孔まで男を咥えてしまった。
お腹の圧迫感に息が上がり、訳も分からず涙を零す。