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【短編集】ILY【R18】

第6章 手を伸ばして2*グリムジョー


そっと伸びてきたグリムジョーの手が後頭部に回り、唇が重なった。

(う、嘘…!?)

目をぱちくりさせる私の肩をトンと押し、仰向けになった私に覆い被さる。

「え?え?あの、え?」

いきなりの展開に固まる私を見て、グリムジョーが顔を寄せる。

「嫌か?」

「あ…い、嫌じゃ、ないです…」

「俺は…ずっとこうしたいと思ってた。」

「はい!?」

「ふっ…相変わらず色気が微塵もねぇな。」

「ひどい!これでもマシな方ですよ!」

私を見下ろす彼はとても楽しそうで、狂気も漂う。

「そうだな…俺が色気のある女にしてやる」

「えっ…」

それから先は唇が塞がれて声が出なかった。
グリムジョーらしい、荒々しいキス。
それが欲望を直接表している気がして愛しさが込み上げる。
気付けば私も唇を開いて熱を弄っていた。

体の線をなぞる大きな手に火を灯され、身体の奥から疼く欲が溢れた。

「ん…っ、んん」

「気持ち良さそうだな。誰かに開発されたか?」

グリムジョーの言葉攻めに顔が赤く染まる。

「違っ」

「知ってる」

「ひゃ…ぁ」
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