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【短編集】ILY【R18】

第6章 手を伸ばして2*グリムジョー


私がグリムジョーと一緒にいると知ったあの人の支持者達からの嫌がらせは、半年間も続いた。
時に張本人が出てくる時もある。
No.6の次期候補だと噂される彼女は、得意気に私の苦しむ顔を眺めていた。

それでも、私は折れなかった。

「…そうか。」

「うん。でも、人数は減ってきてるわ。流石にマズいと思った人が離れていってるんじゃないかなって。」

「だな…あの女、噂されている割には十刃に入る気配がねぇし。」

「きっと支持者が少なくなってきてるのよ。」

だって、グリムジョーの力になれているんだって…グリムジョーと一緒に居られるならって。
些細な幸せに心を支えてもらっていたから。
辛くないって思えた。

「…シーナ」

「何?…っ」

グリムジョーの部屋で話をしていた途中、暫くの沈黙を破って名前を呼ばれる。
腰に当てられた彼の手が私の背中を摩った。
横を向くと、真剣なグリムジョーの顔が迫っている。
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