第7章 気まずい2人
「ヤス…?」
ボーッとしているヤスに気づき、声をかける亮ちゃん。
やっぱ優しいなぁ…。
「どうせ、よからぬ妄想でもしてんねやろ。
こいつも男やしな」
「ちょ、渋やん!
ヤスに限ってそんなことっ…」
「(亮と大倉って、どっちが受け身なんやろ?)」
「…そろそろ上がってもええ?」
「どないしたん?大倉。
いつもより早いですやん」
「なんか、もう逆上せそうやねん」
亮ちゃんと一緒の風呂ってのもあるし。
座っている場所こそ離れとるけど。
「お、俺も上がる…逆上せてもうた…」
弱々しく手を挙げる亮ちゃん。
「大丈夫か?亮」
「おん…大丈夫やで、すばるくん」