第7章 気まずい2人
「なぁなぁ、大倉ってなんでいつもタオル巻くん?」
マルが問いかけてきた。
なんでって聞かれても…。
「んー、恥ずかしいから?」
最初から巻いてたから、なんかそれが癖になってもうて今更外すのもなぁ…って思うただけやな。
「ふーん」
「なんやねん、急に」
「10年以上一緒にやってんのになぁ、って」
改めて言われると、そうかもなぁ…。
「まぁまぁ、ええやん」
間に入ってくれるヤス。
「でも、やっぱ皆細いよなぁ」
しみじみと呟く横山くんと。
「なんやねん、急に」
それを若干引いた目で見ているすばるくん。
「確かに、全然太らへんよなぁ」
空気を読まずか、同意するマル。
「またその話かい」
呆れて溜め息を吐く村上くん。