第2章 特別企画
「疲れとるんとちゃうの?」
と、意外と正論(失礼やな!)なことを言う横山くん。
「寝顔見れへんのが残念やわ」
大倉の寝顔なんて、こういう時でしかも俺らしか見られへんからなぁ。
「どんだけ好きやねん、亮。大倉のこと」
呆れた目をしてる村上くん。
溜め息吐くと、八重歯が目立つんやね。
「でも近いと、逆に緊張すんねやろ?」
「おん、そうやで。すばるくん」
「信ちゃん…」
「ん?なんや?ヤス」
「向こう着いたらどうすんの?」
「マネージャーがくれたメモに書いてあるやろ、アホか」
一言多いやろ。
ヤスに対して!
「あ、これのこと?ヒナ」
ヒラッ、とメモを2枚目風に見せる横山くん。
「ついでに読んでや、ヨコちょ」
「ヤス!お前雑過ぎやろ!俺に対して」
冷めた風に頼むヤスにキレる横山くん。