第2章 特別企画
「あ、えと…移動…するで」
若干目を逸らしながら言う亮ちゃん。
目は合わせてくれなくても、話してくれるのが嬉しい…。
「お、おん」
亮ちゃんにつられて、俺も若干キョドる。
ーin車内ー
ヤバい…なんか怠いんやけど…。
しっかり寝てるし食べてる筈なのになぁ…。
「おーくら?大丈夫!」
ボーッ、としていると前の座席のヤスが気づいて声をかけてくれた。
「あ、ヤス…ちょっと寝ててもええかな?」
心配させたくないから、なんで寝るかは言わない。
「んー、ええと思うよ」
「後ろ1人やから、寝転がってもええやろ。大倉。
あ、大倉じゃ脚が長くて窮屈やろうけど」
ヤスの隣に居たすばるくんが言う。
若干顔が引きつってるけどな。
「おん、そうする。すばるくん」