第13章 正しい方を考えるのも、章名考えるのも難しい
『・・・アンタって・・・不死身・・・?』
あれだけ連打を喰らえば、確実に人間は死んでる。夜兎であろうと、普通は深手を負う。なのに、こいつは笑っている。
神「そんなわけないだろう?何言ってんの?」
何かもう、何もかも通り越して笑えてきたかも・・・
私達二人が動いたのはまったくの同時だった。目に視えないほどの速さで神威が手刀を振りかざす。だが、私は身をひるがえし、神威の手首を掴む。
しかし、止めたはずの手は、私の腕をするりと滑り、首元の急所を狙う。
あわやという刹那、神威の手を受け止めたのは私の刀だった。
強すぎる力に押し負けまいとした私の隙をつき、神威は私の右腕を抱え込み、そこを支点に蹴りを見舞った。
『うぐっ!!』
たまらず吹き飛ばされたが、壁に打ち付けられる寸でのところで、両足を壁につけた。
神「!?」
両足で壁を蹴り、吹き飛ばされた勢いを使い、神威をそのままの勢いでたたっ斬る。
神威はそのまま地面に叩き付けられる。
『・・・・』
無言で神威を見つめた。それが仇となったのだろう。神威の瞳に宿る獣の光が消えていない事に私は気づかなかった。