第13章 正しい方を考えるのも、章名考えるのも難しい
マントのフードを深く被り、走っていく。
しばらく走っていると、銀時が前から走って来たので、足を止めた。
銀「てめぇ、あん時の!!」
銀時も止まり、私を睨みつけた。
銀「オイオイ・・・冗談じゃないぜ」
『無謀』
銀「あ?」
私は声帯模写で旦那の声を真似た。
『無謀過ぎると思わんのか?相手はあの夜王鳳仙だぞ』
その言葉に、銀時は笑った。
銀「思わねーよ。こんな薄汚ぇー空をいつも仰いでる奴等を、このままにしておくくらいなら。死んだ方がマシだ」
銀時らしい・・・あんたの所に来て正解だったかな。
『ハァ・・・・・いくら止めても効かないんだよなぁ、銀時は』
銀「!?その声・・・」
私はマントを脱いだ。
『まぁ、そこがいいんだけどね』
銀「瑠維!!お前、春雨に・・・」
『違う違う・・・誘拐されたの・・・・っていう設定。よし、銀時達に助けてもらったって事にしよう。そうすれば不自然じゃない』
銀「・・・そういうことかよ・・・」
『鳳仙の旦那倒さないと、ジジイ達に怒られるし、倒してもアンタが死んだら私は真選組に戻れなくなる・・・という事は?』
銀時は私の問いにニヤリと笑って答えた。
銀「俺が死なずに、あいつを倒す」
『大正解』
私達二人は走り出した。