第13章 正しい方を考えるのも、章名考えるのも難しい
神「侵入者?たいした騒ぎだね」
神威は手すりに座り、外を眺めている。
阿「アンタが起こしてくれた騒ぎよりマシだろう」
阿伏兎が右肩を抑えながら言った。
神「なんだよ、まだ怒ってんの。過ぎた事は忘れないと長生きできないよ」
阿「いや、死んじゃったからね一人」
なんていう二人の話を聞きながら、私は晴太君の事を考えていた。そんな時、
阿「かけ引きの道具も、騒ぎの最中に誰かさんが、わざと逃がしちまう始末」
と阿伏兎に言われたが、無視をした。
阿「・・・姐さん?怒ってんのか?」
私は阿伏兎にそう言われた瞬間、立ち上がった。
『さてと、加勢に行くかな』
阿「は?姐さんが加勢に?」
阿伏兎は心底驚いたような顔をした。
神「あんなのほっときなよ。借りなんて返さなくてもいいんだヨ?」
神威もそう言った。私はその言葉にフッと笑った。
『誰の加勢に行くと思ってるの?旦那じゃない、侵入者様の加勢だよ?』
阿「・・・そんなことしたら、ただじゃ済まないぜ。旦那が何て言うか・・・」
『何で旦那に言われるの?今から死ぬのに』
阿「侵入者が旦那を殺すとでも?そんな事無理・・・」
『無理じゃないんだよな~これが。あいつは私よりも強いモノをもってるから』
私はマントを手に取った。
『あ、阿伏兎は旦那の味方についてね?その時、私と会わないようにしなよ?』
阿「ちょっ・・・それどういう事・・・」
『次会ったらぶっ殺すから』
振り向き、にこっと笑った。阿伏兎の顔はひきつっており、神威ですら呆気にとられていた。