第12章 喧嘩は迷惑かけないように (吉原炎上編)
鳳「これはこれは、珍しいご客人で」
旦那は自分の首元を扇子で叩いた。・・・・・その行動に何の意味があるのかなんてわからない。たぶん、かっこ付けたかったのだろう。初登場だから・・・・
鳳「春雨が第七師団団長、神威殿。そして、元・春雨が第七師団団長、瑠維殿」
団団団団・・・・めんどくさいな・・・第七師団団長って長いし、噛まないのかな・・・
にしても・・・・
神「んー、やっぱり地球のゴハンはおいしいね。鳳仙の旦那」
神威君?普通お米ってさ、茶碗によそって食べるものだよ?なんで御櫃のまま食べてるのかな?ていうか、隣で食べてる身にもなれよォォォ!!あんたの食べっぷり見てるだけでお腹いっぱいになったじゃんかァァァァ!!
神「あれ?姉御食べないの?なら俺がもらうヨ」
私の返事を待たずに、私の飯をたいらげにかかる。
『どうぞご自由に』
私は立ち上がり、外の風景を見た。
昔と変わらない、太陽の光が届かない世界。常世の街。逃げる事を諦め、モノと化している女ども。私も逃げださなければ、この中の一人になっていただろう。そう考えるだけで吐き気がする。
鳳「第七師団を春雨の雷槍と恐れられるまでに成長させた藤間瑠維殿と、若くしてその長にまで上り詰めた神威殿が、こんな下賤な所に何の御用ですかな?」
なぜフルネームで呼んでみた?かっこいいからか?何かかっこよく聞こえるからなのか?