第12章 喧嘩は迷惑かけないように (吉原炎上編)
『あ~あ・・・・これ、旦那に怒られるんじゃないの?』
そう言いながら神威に近づいていくと、
神「大丈夫だよ。鳳仙の旦那はこんな街より、花魁様にご執心だ」
となぜか顔面に包帯をぐるぐる巻きにしている神威が言った。
いや・・・日の光当たってないから付けなくても良くね?てか、いつのまに付けたの?
神「この子を連れていけば機嫌も直る。それに、この位やらなきゃ死ぬ奴じゃないんでね」
あれ?神楽ちゃんの事?
阿「知り合いでもいたか?」
神「いや、もう関係ないや」
いや、あんたは関係ないのかもしれないけどね。私としては結構傷ついてるよ?まあ、死んでないと思うけど。
『・・・あれ、私の知り合いなんだけど・・・』
阿「は!?本当か!?」
『まあ・・・銀時達のことだから死んではないと思うけど・・・でも・・・心配だなぁ・・・』
神「姉御も心配とかするんだ」
失礼じゃない?心配ぐらいするよ。てか、今回の銀時の場合、安否の心配より、面倒な事に首突っ込む心配なんだけど・・・
晴「・・・あんた、銀さんの知り合い?」
子供・・・晴太君だっけ・・・が、不審そうに尋ねてきた。
『まぁね。君は自分の安否を心配したほうがいいと思うよ?今から、夜王鳳仙に会いに行くんだから』
私たちは旦那の居る、屋敷に向かった。