第10章 文通って・・・めんどくさい
新八君の家に着くと、私はインターホンを鳴らした。
しばらくすると、お妙さんが出てきた。
妙「あら、瑠維ちゃん。どうしたの?」
『うちのゴリラとニコチンマヨ野郎来てませんか?』
妙「ああ!!来てるわよ、新ちゃんの部屋で何かしてるみたい」
『すみません・・・上がっていいですか?』
そう尋ねると、ええ、いいわよ、と笑顔で返してくれた。
妙「新ちゃん、お客さまよ」
新八君の部屋の前に立ち、お妙さんが中に声をかけた。
新「お客さん?入ってもらってください」
妙「どうぞ」
お妙さんがふすまを開けると、そこには、天パとマヨラーとゴリラとメガネが居た。
『局長と副長が仕事さぼるなんて・・・世も末ですねぇ?』
たぶん、私は今、すっごく不機嫌な顔をしているだろう。中に居る人達が固まっている。
妙「じゃあ、ごゆっくり」
『ありがとうございます、お妙さん』
周りから見れば、笑顔のやり取りだが、私たちは眼で会話していた。その内容は・・・
妙「あのゴリラをしっかり、抹殺しておいてね」
『はい、わかっています。任せてください、お妙さん』
という内容だった。