第8章 持つべきものは友達
普段の私ならこんなことには絶対にならない。銀時だから、油断していたのだ。
『ちょっ!?銀時!?』
銀「瑠維、お前やっぱ油断しすぎだわ。好きな女が目の前に居て、まったく警戒してなかったら、こういう事になるんだぜ?」
そう言って銀時は、私の隊服のスカーフをシュルっと解いた。そのまま、シャツのボタンを3つ目まで開ける。
『いやっ!!銀時、やめて!!』
腕に力を籠めるが、さすがに相手は男。びくともしない。
銀時はそのまま、鎖骨に吸いついた。
ちりっと痛みがその部分に残る。そのまま、別の場所にも何か所も付けていく。左手は腰に置かれており、右手はジャケットとベストを脱がせにかかる。
『やぁぁぁ!!』
ボロボロと涙があふれてきた。普段泣かない私にとって、涙は貴重だ。銀時も私がめったに泣かないことは知っている。そのためかどうかはわからないが、銀時は手を止めた。
『お願い・・・やめて・・・』
声が震え、握っている手がカタカタと震える。あの時を思い出してしまう。銀時にあの男たちが被る。そんなの嫌だ。銀時はあいつらみたいに汚くない、違う、違う。
『嫌だ・・・違う・・・違う!!』
呼吸が荒くなり、息が次第にできなくなる。
銀「瑠維、ゆっくり息しろ!!オイ!!」
銀時の声が遠のいていく。
そこで私の意識は途切れた。