第7章 自分以外の人が気づいてたりもする
ちょうど屯所についた時に、総悟とトシが巡回から帰って来たところだった。あまり意識せずに喋る事は出来はする。
沖「あれ~?旦那ァ。瑠維とデートですかィ?」
銀「そうそう、あんみつデート」
『私のおごりでね!?』
銀「まあな~・・・ごちそうさまでした!!」
無邪気な子供っぽい笑顔で笑われると、許してしまう。もともと、銀時のことは何故か憎めないのだ。・・・むかつきはするけど・・・
『いいよ、お礼だし』
銀「じゃあ、送ったお礼もくれるか?」
『はあ?それは、銀時が勝手に・・・ん!?』
何か温かくて柔らかいもので口をふさがれた。それを、銀時の唇だと理解した時にはすでに遅し、キスは深いものに変わろうとしていた。
『んぅ・・・ちょっと!!離して!!』
銀時の胸板を思いっきり押し、唇を離させると。銀時は自分の唇をぺろっと舐めた。
銀「瑠維の唇って甘いな。匂いもだけど・・・甘党だからかぁ?」
いつものふざけたノリでへらへらと喋る。
『・・・バカにしてんの?・・・私、銀時のおもちゃじゃないんだけど・・・』
そう低い声で呟くいた。
銀「バカになんかしてねーけど?」
『じゃあ、何で・・・』
銀「あのなぁ、遊びでキスしたりする男に見えるか?」
『見える』
銀「即答かよ・・・俺、本気で瑠維のこと好きなんだけど?」
いつもとは違い、真剣な表情だ。
『・・・いきなり言われても・・・ねぇ・・・』
告白されるのには慣れているが・・・(真選組内でも、8人ほど告白された)銀時となれば話は別だ。
銀「返事はいつでもいいから。おやすみ」
そう言って走り去って行ってしまった。
『・・・マジで?』