第6章 自分の信念は貫き通せ (真選組動乱編)
振り返ると近藤さんは泣いていた。私は新八君と神楽ちゃんと一緒に見送った。
車両から出ると、血だらけの銀時が立っていた。
銀「・・・・・・そうさ、ほっといたって奴ァ、もう死ぬ
だからこそ、だからこそ斬らなきゃならねェ」
向こうでは、真選組のみんなが円を描くようにして集まっている。トシが伊東の刀を投げた。
土「立て、伊東」
銀時の声がかぶる。
銀「あいつら・・・やつを裏切り者のまんま・・・死なせたくねーんだよ。最後は・・・武士として・・・・・・」
「仲間として、やつを死なせてやりてーんだよ」
その声は、何故か銀時の声とは思えなかった。
伊東は刀を持ち、立ちあがった。その顔はどこか嬉しそうで・・・・死ぬ直前とは思えなかった。
そして、トシは伊東に、伊藤はトシに斬りかかっていく。
伊「土方ァァァァ!!」
ト「伊東ォォォ!!」
もちろん、伊藤が斬られた。
伊藤は周りを見まわし、泣きながら言った。
伊「が・・とう。あり・・・がとう」
泣きながら笑っていた。それが、うれし涙なのかはわからない・・・が、笑って逝けたのなら・・・よかった。
伊東はそのまま亡くなった。