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苦しみの中の幸せ Part2  (銀魂 土方落ち)

第6章 自分の信念は貫き通せ (真選組動乱編)



『・・・うっわ・・・久しぶりだなこの匂い』

駆け付けるとそこは、血の匂いが立ち込めていた。

『・・・久しぶりに・・・修羅となってみますか・・・』

私はそう呟くと、紅桜を抜いた。
その瞬間、紅桜がドクンっと大きく波打つ感覚がした。体中が熱くなり、自身の心臓の鼓動が速くなる。そして、頭にはどす黒い感情が湧きあがる。目の前が一瞬赤く染まり、そして色を取り戻していく。今の私の瞳はどす黒い紅色に光り輝いているだろう。

『はっ・・・そう焦るなよ・・・久しぶりの戦場だ。腕慣らしと行こうか・・・』

私は走り出した。向かってくる敵を薙ぎ払っていく。
どんなに憎しみに支配されようと、私には理性というものが残っている。だからこそ、急所からずらして、しかしもう二度と刀を持てないような場所を斬っていく。
またたく間に私の周りには赤が飛び散り、私の髪や顔に降り注ぐ。
紅桜は喜んでいるようだ、ときおり紅色に輝く。


私の周りに立てる者が居なくなったところで、私は動きを止め、紅桜を鞘におさめた。また、目の前が赤く染まるがすぐに色を取り戻した。瞳の色は金色に戻っているはずだ。

私は顔についた血を拭いながら車両の中に入って行った。
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