第38章 すきやきはみんなで仲良く食べましょう
土方side
しらを切るだとォォォ!?
ヤバいぞ、この二人。このドS二人はヤバい!!
土「じゃ・・・・じゃあ俺も食べようかな?」
『え?何言ってんの?』
沖「マヨネーズがあればいいんじゃねェんですかィ?」
な・・・・・何だとォォォ!?
この二人、明らかに自分のキャラを使いこなしてるゥゥゥ!?
一人は腹黒だが腕が立つ美青年。そして成人していないことをいいことに子供の純粋さを使っているだと!?
一人は同じく腹黒だが腕の立つ美女。そして過去がヘビーな分だけ幼少期の思い出が少ない。それを利用し、大人ながらに子供の気持ちを捨てていない。という口実を使いこなしている!?
どれだけ腹黒いんだ!?どこまで真っ黒なんだ?お前らの腹の中は!?
『あ、総悟。もう煮えてきたよ?よそってあげようか?』
沖「え?いいんですかィ?じゃあ・・・・・・・」
肉多めとか言うのか!?
沖「しらたき一杯入れてくだせェ。俺、好きなんでさァ」
し・・・・しらたきだとォォォ!?
あえて肉と言わず、しらたきを注いでもらう事によって、瑠維の母性を擽るだと!?
『わかった。じゃあ、はい』
そういい、総悟に渡したお椀の中にはしらたきしか入っていなかった。
・・・・・大人気ねェェェェェ!?
まさか本当にしらたきしか注がないとは・・・・・
『トシのもよそってあげようか?』
総悟の落胆した顔を見て見ぬ振りをすると、瑠維は俺のお椀を指した。
土「え?・・・あ・・・ああ、頼むわ」
『は~い』
そうして注がれたのはまさに計算。
貰ったお椀の中にはプチすきやきが出来ていた。
『トシが、何食べたいのか言わなかったから、まんべんなくよそったんだけど?これでよかった?』
そう言うと、瑠維は首をかしげて見せた。
ふざけろよォォォ!?俺がその仕草に弱い事を狙ってやっているのか!?そして肉が少ない!!