第37章 主人公の良い所?
が、それは見た目だけの話だ。
その本性は戦った者、あるいは瑠維と関わりを持った者しか分からない。
恐ろしいほどの剣術の使い手で、唖然としてしまうほどの身体能力を持つ。繰り出した攻撃は必ずと言ってよいほど見事に避けられる。死角をついたと思っても、その刃は届かない。
そして、放たれた弾丸がどこにあるのかわかる程の驚異的な動体視力に、それについていけるほどの反射神経はもはや人の域を超えている。
身軽な体と凄まじいジャンプ力は闘い辛い相手の一人である。
桂「それにあの性格ときたら・・・・・・」
そう、あの女は強さもさることながら・・・・・・
性格が悪いのだ。極悪非道の最低女だ。
銀時とそっくりな言葉づかいは本当にこの女から出たのかと疑問になるほど酷い。
めんどくさい事には基本的に首を突っ込まないが、祭りごとが大好きで、平気で戦争を起こすような代物だ。
そしていつだって銀時のようにやる気が感じられない。
女版の坂田銀時だ。
・・・・・いや、瑠維の性格を表すとすれば・・・・・
高杉の祭り好き+高杉の恐ろしさ+銀時のやる気のなさ+銀時の言葉遣い=瑠維の性格
と言ったと事だろう
・・・・・最悪な所しかあやつにはないのか?
沖「真選組だ!!神妙にしやがれ桂ァァァ!!」
桂「なぬ!?しまったつい、瑠維の悪口に感けてしまった!!」
『誰の悪口っつったヅラァァァァァァ!!』
桂「貴様のその口の悪さだ!いったい誰に似たらそうなる!!」
斬りかかってきた瑠維の刀を受け止めた。
やはり綺麗な顔立ちをしている。が・・・・・・
『銀時と晋助とお前を足して割ったらこうなるのよ!!』
桂「そんなわけなかろう!!貴様の場合、割らずに二倍したらそうなる!!」
『それ失礼すぎない?』
とここまで女らしさの欠片もなかったら呆れてしまう。
俺は瑠維と間合いを空ける。瑠維も詰めてこようとはしない。
桂「嫁の貰い手がなくなるぞ。まったく・・・・先生がお前をみたらさぞかしがっかりするだろうな。昔はやれ、お化けが恐くて一人でトイレに行けないだ、虫が恐いなどと可愛げがあっ・・・・・・・」
『それ以上言うなヅラァァァァ!!』